春の天使
新しいイヤリングをつけた。緑色で花の形を模した小さなイヤリング。
特に何か特別なことがあったわけでもない。新学期が始まるでもないし、新しい恋人ができたわけでもない。
ただ春がきたから。
冬が終わるとあたたかな日差しが世界を照らす。全ての生き物が喜んでいるかのような錯覚に陥る。 なぜか胸が踊る。何か良いことが起きる予感がする。
心も体も軽くなってそのままどこまでも飛んでいけそうな気分になる。
私は毎年春の魔法にかかる。
デパートを出た先の道でふと見上げると桜が咲きかけていた。まだちらほらとしか咲いていないけどなんて愛くるしいんだろう。人通りの多い道だけど、桜のつぼみに気づいている人は少ない。人の気を引こうと一生懸命に花を咲かせようとする様子は、入学してそわそわしている小学生の子供のようで微笑ましい。
私は桜を見ながら大きく息を吸った。なんだか甘い匂いが鼻をくすぐる。周りにカフェやレストランはない。きっと春の匂いだろう。
私はふと隣を歩いていた人に囁いた。
「あなたに良いことが起こりますように。」
驚いて顔をあげたその人は桜のつぼみに気づいたようだ。
私は満足して軽くつま先でジャンプした。その瞬間風が巻き起こり桜の枝が揺れた。
<CLの話>
こんにちはCL(シエル)と申します。
小学生の頃、休み時間にひたすら物語を書いていました。10年経った今、また再開しようと思います。文章が拙かったり、読みにくかったり、独特の世界すぎてついていけんと思われる方もいらっしゃると思いますが少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
1作目はなんかすごいメルヘンになっちゃいました。笑
私は四季の中で春が一番好きなので、春のお話を書いてみたかったんです。花粉症とか新しいことが始まる季節ということもあって嫌いな人も多いと思うのですが、春のワクワク感が伝わってくれたら嬉しいです。
今回はどれくらい書けるか分からなかったので超短編です。
いずれ長編にも挑戦してみたいなぁ。
こんな話を書いてみてほしいというリクエストがあればぜひ挑戦したいです。コメント欄で教えてください!
あと文章の書き方も自分で勉強しているのですが、アドバイスなどがあれば教えてください!
(書いている途中、自分の文章力のなさに泣きました笑)
ではまたお会いしましょう!
C L♪